人事部の女神さまの憂い


子どもみたいに拗ねながらも、とても反省しているみたい。

前回は気が付いたら朝だったから、こうやってちょっと油断した感じの柏木さんと親密な話ができていることが幸せだなと、いつも余裕のある大人の柏木さんのこの表情がとっても愛おしく感じて、軽いキスをした。

突然のキスに驚いたように目を見開いたものの、すぐに甘い笑みに変わり、もー、と言いながら唇を合わせてくれる。

何度も何度も啄んで、するりと舌が入ってきたところで柏木さんが上に乗っかってきた。

「もう1回いい?」

そう、かわいく聞いてくる柏木さんに、ダメなんて言えなくて

「優しくしてくださいね」と言うと

「ん。気を付ける」

気の入らない返事が返ってきた。


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