人事部の女神さまの憂い
「そ、それは大丈夫です。うん」
とにかく首を上下に激しくふっていると
「なに、あいつやばいの?確かにあーゆう社会的に成功してる男こそ、変態っぽいもんな。跡って痣でもつけられた?」
藤木さんが更に話を深堀してくる。恥ずかしくてとりあえず顔を手で隠しながら、そんなんじゃないんですと否定しても
「なんか、すごいくっきり噛み跡ついてて。私みつけたの首筋だったけど、あんなわかるところにつけるぐらいだから、きっと全身つけられてたりするんじゃない?真正のSってやつ?」
香織さんのすさまじい想像力が発揮される。