人事部の女神さまの憂い
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窓から差し込む日差しがまぶしくて目を覚ますと、顔がカピカピしている。
メイクを落とさず寝てしまったことに、やっちゃったなーと後悔しながら、枕元のスマホに手を伸ばすと、まだ5時過ぎ。
早いし、もう今さら顔洗っても無駄だろうし、もう1回寝ちゃおうと思ったところで、藤木さんが来てたことを思い出した。
さすがに帰ってるよね、と思いながら寝室の扉を開けると、
机の上はキレイに片づけられていて、脱いだジャージもちゃんとたたんでソファーに置いてある。
そしてジャージの上に書類を破った切れ端のような紙。
「ごちそうさん。焼酎残り一人で飲むなよ」
お礼を言いつつも、藤木さんらしい俺様メッセージで、くすっと笑いが漏れた。