人事部の女神さまの憂い


「ニシユリさん、お疲れ様です。また男子、釘づけでしたね。今日特に1部も2部も反応よくて、早速今日だけでエントリー100超えましたよ」


そういってペットボトルの水を手渡してくれたのは私の下で働いてくれている久保くん。



「この調子でいけば何とかインターンの目標人数はクリアできそうだね。いい子がいたらいんだけど」


「そうですね。あーでも大量のエントリーシートが待ってるかと思うと、会社戻りたくなくなります」


「何言ってんのよ。戻んなくても、読まなきゃいけない量は変わんないんだから。さっさと帰るよー」



そう言って持っていた資料で軽く久保君の頭をはたいて、理系最高峰といわれる大学を後にした。



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