人事部の女神さまの憂い
泣きながら、とりとめもなく浮かんだことを言葉にしていると、やさしく背中をトントンとしてくれる。
そのリズムが優しくて、胸がキューと締め付けられる。ぎゅっと、藤木さんの腰に抱き着くと、ふっと藤木さんは笑った。
「俺も基本的には大輔の意見に賛成なんだよ。お前をストーカー野郎のところに置いてったってのは、ふざけんなって思うんだけどさ。
本当のところ、あいつの考えてることなんて、あいつにしかわかんないだろ。はっきりさせたいと思わない?」
「はっきり・・・・?」