人事部の女神さまの憂い

巧に連れてこられたのは、オフィスから歩いて5分ほどの明るい雰囲気の焼肉屋さん。


「おつかれ～」


「あー、生ビールやっぱ最高。肉とか俺選んでもいい？侑里はナムルとタンあればいいだろ？」

取りあえずビールで乾杯しつつ、巧が聞いて来た。

「さすが巧。任せるよ～」

注文は任せた。


早速届いたお肉をせっせと焼いては、お皿にいれてくれる。


「美味しい～。こんなお店あったんだね。会社の近くあんまり来れないから知らなかったや」


「そっか、忘れてた。今日大丈夫だった？」