人事部の女神さまの憂い

廊下に2人取り残されて、どうしようかと思ってると

「飯、行く?」

と声をかけられた。

びっくりしてフリーズしていると

「仁志にフラれたんでしょ。付き合ってよ」

私の手を引いてスタスタと歩きだした。

そして連れてこられたのは、大学のすぐ近くにあるガヤガヤした居酒屋だった。

年季が入った店内だけど、カウンターの上には美味しそうなお惣菜が大皿に盛られていて見ただけでお腹がすいてきてしまった。



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