好きにならずにいられない
「乾杯」
岡田さんの部屋で飲み直している。
家なのでふたりの距離が少し近い。
さっきはテーブルを挟んで向かい合って飲んでいたのに今はソファーで隣に座っている。
ちょっと動けば肩が触れあう。
そんな距離にもドキドキしてどんどん飲んでしまう。
「おいおい飲みつぶれても良いって言ったけどつぶれるなよ
ひとりで飲むことになったらつまらないからな」
なんて笑っている。
「私は全然飲んでないですよ
全く問題ないです」
「本当かよ
これ何本?」
と私の目の前に指を立てる。
「2本です」
「残念
3本だよ」
ピースをしていたと思っていたがよく見ると小指もちょこっとだけ立っていた。
「これはダメです」
と言いつつ小指に触れてしまった。
指に触れただけなのにもっと触れたいと私にも触れてほしいなんて思ってしまう。
私はもう恋に落ちてしまったようだ。
でもどうして良いかわからない。
そんな気持ちで岡田さんを見ると
「そんな顔で見るなよ
抑えられなくなる
イヤなら突き放せよ」
と言って抱き寄せられ私は岡田さんの胸の中にすっぽり入ってしまった。
抱き締められそれに応えるように抱き締め返す。
すると岡田さんの顔が近づいてきて唇に温かなものが触れた。
触れるだけのキスがどんどん深いものに変わっていく。
キスだけなのにとても気持ちいい。
キスに溺れてしまっている。
耐えきれず
「んんっ」
と声を出してしまうと
ソファーに押し倒された。
そこから手は胸を服の上から揉み上げ舌は唇から首筋へと移動していく。
そんな心地よい刺激に私は甘い声が出てしまう。
このまま流れに身を任せようかと思っていると
「こんなところではなくベットでゆっくり舞を感じさせて」
と艶やかな声でささやかれ頷いた。
するとお姫様抱っこをされてベットに。
ベットに横たわるとどちらともなく唇を合わせた。
もう何も考えられない。
ただ岡田さんが欲しいそれだけの気持ちになった。
そんな私を岡田さんは下着姿にし頭から足先までゆっくりなぞる。
それにさえ溺れてしまう
「舞はすべてが甘くて気持ちいい
俺好みで溺そう」
すでに溺れている私はもっともっと刺激がほしいと岡田さんに私からも触れようとした。
「ダメだよ
ゆっくりと舞を味わうのだから」
と私の腕を取られてしまう。
そして彼の愛撫に溺れ何度も何度も攻められ求め合ってしまった。