くれなゐ症候群
今も手をつないで、こうして・・・・


手をつないでいると、ようやくそのことに思いあたる。



奈緒だけは、

修二の声が静かに伝わってくる。


「どんなことをしても、護りたかった。
こんな見捨てられたような町で、俺が見た、たった一つの穢れないものだったから」
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