くれなゐ症候群
そんなあたしのために、紅い血を流した修二は、それでもこうして手をつないでくれている。
愛しく、か弱く、まぶしいものと信じて。
あたしたちをつなぐものは、愛より紅いのだと、あたしは知っている。
だからこの手を、離さないで。
愛しく、か弱く、まぶしいものと信じて。
あたしたちをつなぐものは、愛より紅いのだと、あたしは知っている。
だからこの手を、離さないで。