【完】クールな君に告白します

２ ＊STORY

……まさか。

冬休みを目前とした今日を境に、私を取り巻く人々が次々に現れるなんて、全く予想もしていなかった。



　＊　＊　＊



「………創立記念祭、ですか？」


「そう。ほら、毎年三月に入ったらあるでしょう？なんていうか……大きな文化祭みたいなの？」



授業と授業の間の短い休み時間に、私は正木さんから質問を受けた。


私の学校には、誰が作ったのか知らないけど、年に一度の創立記念日を全校生徒で盛大にお祝いする特別なイベントがある。



「確かにありますね。なんていいますか……もう、お祭り騒ぎでしたよね。創立記念祭限定のイベントもある特別な日ですしね」



……と、言っても。


私の場合は一年の時も孤独な創立記念祭だったけれど。