【完】クールな君に告白します
「不気味。放課後、体育館に来いよ」
「……っ、体育館って!?」
「オレの濡れ衣晴らしにこねぇと、許さねぇから」
ツン、と顎を上げて偉そうに発言する隼人にさらにイラ立ちを覚えた。
つくづく、隼人はバカなヤツだと思っていたがここまでバカだとは。
大体にして、月城が隼人と抱き合うわけがない。
いつも、オレと話す時も未だに敬語が抜けきらないヤツだぞ。
オレの顔もまともに見れなくて、その頬に触れた途端に顔を赤らめて、逃げたかと思えば真冬なのに窓を全開にして誤魔化す月城が。
ーーーお前と抱き合うことなんかするかよ。
そもそも、月城がこのバカの呼び出しに応じる必要なんか微塵もないんだ。
「…………わ、わかりました。私、行きますっ!」