【完】クールな君に告白します
驚きと同時に胸の奥がキュンと音をたてて、椎名くんにそっと視線を移す。
だけど、すぐに目が合えば………、
「お前、勘違いするなよ……っ、あのバカがまたオレのことベラベラ話すかもしれねぇから。だから、見張りとして行くだけだからな、」
……と、夕陽に照らされた横顔を隠すように出口へと向かっていった。
「ありがとう、椎名くん………」
聞こえているかはわからないけど、私はそう呟いて、椎名くんの背中を追いかけた。