【完】クールな君に告白します
「責めたみたいで悪かった……」
「う、ううん。私が、ぐずぐずしてるからいけな………」
ふわり、と。
突然、椎名くんが私の肩にそっと顔を埋めた。
綺麗なキャラメル色の髪が私の頬を撫でる。
「……ごめん。少しだけ、このままでいて」
「……し、椎名く、」
ドキッ、と今度は胸が悲鳴をあげて、肩が焦げそうな程に熱くて微塵も動けない。
「大丈夫だ。お前はきっと、もう大丈夫だよ」
「え……?」
「オレに“嘘の告白”なんかしなくても、梶にちゃんと言えるってわかるから」
「ど、どうして……?」
「お前が、自分を誤魔化したくないって、自分でわかってるからだ……」