【完】クールな君に告白します
「……み、見てください。これはただの、下手くそな私が描いた似顔絵つきのリストで……呪いをかけたいのではなく、出来れば話がしたいだけで。それに、とっ、友達になりたくて……」
「……ぷっ、」
え……?
今、椎名くん、笑ったような……。
「あ、悪い。お前、普通に喋れんじゃんって思って」
「へ……?しゃ、喋れる……?」
窓の向こう側に立つ椎名くんは、咄嗟に手の甲で口元を隠していたから、どんな表情だったのかは私にはわからない。
「いつも当たり前に一人って言われてるみたいだから、どんなヤツかと思ってたけど。面白いな?月城って」