【完】クールな君に告白します



「それは違います……っ!!梶先輩がいたから私……嘘をつきたくないって思えたんです!」


「つ、月城……?」


「自分に嘘をつくのは終わりにしたいって初めて思えた……それでも私は、最後には自分の弱さに負けて。誰のせいでもない。自分のせいで……っ、」


「……、」


「………もっと、もっともっと早く、本当は梶先輩に伝えに行きたかった……言い訳に過ぎないけど、今さらなかったことになんか出来ないから。だから、怖くて会いに行けなかったんです」


「なかったこと……?」


「あの時……私は、梶先輩に、酷いこと言ってしまったから……」

    
「っ、」


「本当に、ごめんなさい………」



< 298 / 563 >

この作品をシェア

pagetop