【完】クールな君に告白します
「………ちょ、不気味ちゃんが直立不動してる!!」
「ま、待ち伏せ?てか、声……かけてみる?最近、人間らしい気もするから、これはもしや黒魔術の力が弱まってるんじゃない?」
「なに言ってるの!いいのよ!不気味ちゃんには不気味ちゃんらしくいてもらわないと、いけないの……っ!」
「え?陽菜ちゃん。何か、策があるの?」
「春風さん……………」
「「「ーーーヒィィッ!!!」」」
……そ、そんな、あからさまに逃げないでほしい。
廊下の隅に身を寄せてまるで会議でも行ってるみたいに話してるけど、その声は全部聞こえてるのですが………。
突然私が声をかけたせいで、春風さん以外の女の子は手と手を擦り合わせて「神様ぁ!!」と涙ながらに祈りだしてしまう。