【完】クールな君に告白します

まさかそんな図々しいことを頼む気なんてない。


確かに、今回の告白は椎名くんなしでは無謀以前の問題だったわけだけど。


そもそも私の場合……。

一体いつになるかもわからない未来の告白を心配するよりも、まずは、恋をすることが先で……。



「……っ、」



一人心の中で整理をつけていると、ふと私に視線を送る椎名くんと目が合った。


ドキッ……と、鼓動は大きく揺れる。



「今、“絶対”って言ったな？」


「……え、と。言ったような気もします」


「そもそも、練習ってオレに告白することじゃなかったか？」


「……、」



そ、そんなやりとりをしたのは事実……。