【完】クールな君に告白します
・雨模様な気持ちと忠告
【絶叫!不気味な黒屋敷】
黒板の真ん中にでかでかと書かれた文字。
一月も終わりを迎える今日、創立記念祭で各クラスの出店をそろそろ決めようと、担任の先生が声を上げたホームルーム。
なぜか、お化け屋敷的なものを出店することになったのはわかるんだけど、肝心なネーミングに私は引っ掛かっている。
「やっぱりウチのクラスには本物の幽霊と見間違える程の人材がいますので、絶対いいと思います!」
……と。
提案と同時に得意気な顔でルールを説明するのは、春風さんとよく一緒にいる女の子だった。
担任の先生は、クラスメイトに対してそんなことを言うなとさりげなく注意をしてくれてはいたけど、みんなはかなりの盛り上がりを見せていた。