【完】クールな君に告白します
「だから、汚名返上。しなくていいのかよ?不気味、とか呼ばれたままで友達作るとか、告白とか無謀すぎ。月城は、そのままの月城でいいのかよって聞いてんだよ?」
「っ、」
「お前がそのままでいいってんなら、前言撤回する。オレの言ったことは忘れて」
フッ、と不機嫌に口角を上げて、椎名くんは肘をついた手に顎を乗せた。
……椎名くんの言う通りだ。
私が、このままの私でいる限りは、友達を作るとかの問題どころではなくて。
きっとこの先も何一つ変わることなんかない。
恋愛……告白の練習、なんて。
椎名くんのその言葉に深い意味なんてないのは、もちろん重々わかっているけれど。
「いっ、嫌です……このままの私は、嫌です……」