【完】クールな君に告白します



「中学の時も友達を選らばなきゃいけないことが嫌で……こないだみたいに、お母さんの言いなりになって、友達というものを諦めていくわたし。でも、公花は手を伸ばしてくれた……」



友達になりたいなって思ってたのは私なんだよ。


気味の悪い私に、正木さんが恋愛小説を貸してくれて、声をかけてくれたことが私には何よりも嬉しかったから。



「だからね、わたしも公花に優しく出来たらって思ってる。優しさを、返せたらって。公花が嬉しいとわたしも嬉しくなるのよ……」


「……っ、正木さん!!」



感極まって笑顔の正木さんに作成途中の呪いのお札を握りしめて立ち上がれば、周りには恐れられてしまったけれど。



「………そろそろ、名前で呼んでくれたら……わたし、もっと嬉しいんだけどな、」


「えっ?え!?ま、舞………ちゃん?」



二人で名前を呼びながら笑顔になっていると……、


「なに、あの二人気持ち悪い」という声と供に、周りにはいつの間にか誰もいなくなっていた…。



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