【完】クールな君に告白します
告白を終えた時にたまには見に来てやって……と、言われたことをじわりと思い出して、首を高速ぶんぶんして頷きをみせる私に梶先輩は苦笑い。
「隼人のヤツ不調続きで。なかなかダンク決まんないし、俺との勝負どころじゃなくてさ」
「不調……ですか?」
「そうそう。中学の時も、練習試合で会った隼人は不調からのイラ立ちで、シュートも外しまくりでさ。わざとかって思うくらいね」
「中学の時……?」
疑問を口にした私の顔をまじまじと見る梶先輩は、何かを感じ取ったように笑みを漏らした。
「……あ。そうだよな、知らないのか。ほんと、隼人のヤツなんにも話してないんだなぁ」
「……、」
「隼人も東雲中だったんだよ?」
「っ、えぇ………!?」