【完】クールな君に告白します
ということは……。
国崎くんも当然あの背番号7の人を知っているってことなんだ。
「……まあ、不機嫌な隼人だけど、見放さないであげてくれる?月城が応援してくれたら、隼人の機嫌も直るかもしれないし」
まるでお兄さんみたいな調子で話す梶先輩は、ニコリと穏やかに笑って、私の肩をぽんっと叩いた。
「創立記念祭、月城のクラスに遊びに行くよ」
「……っ、そ、それは………」
「お化け屋敷やるんだろ?どうやらそのお化け役が、すげぇ怖いらしいって、今から俺らの学年にも噂が流れてるよ」
「そ、そうなんですね……、」
その噂のお化けは私のことですよ、梶先輩……とは、まさか言えるわけもない。
「月城。頑張ってね?」
なんて……見透かしたように笑った梶先輩に面食らった私は、つられて笑ってしまったんだけど。