【完】クールな君に告白します
続きを聞きたくなくて耳を塞いでしまいたい。
その次に出る言葉が怖くて……。
怒り、悲しみ、悔しさ……。
全てが混ざったような感情を押し殺した国崎くんの拳は、赤くなる程、強く握られた。
「……“アイツと関わると呪われる”って」
誰かの、心ない言葉は、誰かを傷つける。
ーーー関わると呪われる………?
「まさか……、何を言ってるの?そんな、呪いなんてあるわけ……、」
「当たり前だ。呪いなんかあるわけねぇんだ!でも、嘘じゃない。バカげてるげど、起こったことは、事実だから」
国崎くんだって言っていたじゃない。
呪いだとか黒魔術だとか使えると噂されていた私に、そんなものないって、信じないって……。
「だって!それじゃまるで……っ、」
あまりに非現実的なこと。
心のない言葉を吐き出された椎名くんの気持ちを思ったら、私は勢いよく声を出していた。