【完】クールな君に告白します
ここは普段より低めの声で……。
舞ちゃんのアドバイス付きの黒いノートを手に、そっと後ろから先輩達の一人の肩に手を添えた。
振り向き様に、ニコリ……と笑みを零してみる。
「もう、なんなの………よ……っ、ぎゃああ!?」
目が飛び出しそうなくらい驚かれてしまった。
「出たぁあああ!!放課後の浮幽霊……!」
「ヒィィ……で、で、でも足があるっ!」
足があるのは私が人間だからなのですが……。
こんなにも驚かれてしまえば逆に申し訳ない。
突然のことに、先輩達は青ざめた表情で、今にも倒れてしまいそうになる。
「……いきなり、すみません。あの、この黒いノートなんですが………」
「っ、やだっ……これがあの有名な……呪いのリスト……!?」