【完】クールな君に告白します



「春風さ……、」


「アンタ……っ、なに自分から不気味役かってんのよ!!バカじゃないの……」



春風さんは目を丸くして驚きをみせていたけど、私が声をかけた途端いつもの口調に戻る。


でも、まだ春風さんの細い手は震えていた。



「……すみません。でも、私の七不思議……初めて役にたったような気がします……」


「っ、」


「春風さんは、すごいです……私だったら、きっと怖くてあんな風に言えないかもしれない……強いです……」



正直、いつもの春風さんは苦手だ……。


だけどあんな風に追い詰められたら、誰だって怖くて何も反論出来ないと思う。


けど、立ち向かう勇気を持っていることを知った。



< 429 / 563 >

この作品をシェア

pagetop