【完】クールな君に告白します
「春風さ……、」
「アンタ……っ、なに自分から不気味役かってんのよ!!バカじゃないの……」
春風さんは目を丸くして驚きをみせていたけど、私が声をかけた途端いつもの口調に戻る。
でも、まだ春風さんの細い手は震えていた。
「……すみません。でも、私の七不思議……初めて役にたったような気がします……」
「っ、」
「春風さんは、すごいです……私だったら、きっと怖くてあんな風に言えないかもしれない……強いです……」
正直、いつもの春風さんは苦手だ……。
だけどあんな風に追い詰められたら、誰だって怖くて何も反論出来ないと思う。
けど、立ち向かう勇気を持っていることを知った。