【完】クールな君に告白します
「公花が、頑張ってるからじゃない?」
離れた場所に座る女の子二人が私の視線を浴びて気づくと、私同様に小さく驚いて、目を逸らした。
確か、あの人達は……春風さんと、いつも一緒にいる女の子達だ。
休憩を知らせにきてくれた女の子は私への伝達役で、その隣の子は私をお化け役にと提案した子……。
「私……っ、お礼をーーー」
立ち上がったけれど、私より早く女の子達は気まずそうに空き教室を出ていった。
ガーン……という効果音が私の中で聞こえる。
「………少しずつでいいと思うよ?」
「舞ちゃん……?」
私の沈んだ顔を見た舞ちゃんが気持ちを察したようにそっと口を開く。