【完】クールな君に告白します
と、図書室の女霊……というのは、間違いなく私のことを示している。
図書室がほぼ毎日貸し切り状態なのは、この通り、私という気味の悪い存在がいるからだ、と……怯えながらも図書委員の先輩から抗議された程。
「あたしっ……絶対に呪われるよぉ……」
でも、私は目線をそっと女の子達に向ける。
「……ばっ、バカっ!聞こえてるじゃん!」
「そうだよ!どうすんのよ!あの恐ろしい言い伝えは現実かもしれな……ヒィッ!!」
あっ、今、目が合いましたか……?
これはチャンスかも……今日こそ、今日こそ私は普通に話をしたいんです。
でも、話題……話題……そうだ。
「……あ、あのぉ……もしよければ、これを……」