【完】クールな君に告白します



こんなことってあるのかな。


失礼だけど、実はドッキリでした!なんてことないって思ってもいいのかな。


幼稚園からエスカレーター式の名門校に通っていただけあってか、話し方だってどこか品の良さを感じさせる正木さんが、私に……。


帰ったら、恋愛小説を徹夜する気持ちで読もう。

そして、明日。

今度こそ、正木さんとこの話が出来るように。



ーーー“そんなことしなくても、普通に話しかければいいだろ?”



椎名くんにも、話が出来たことを報告してみよう。



「……月城っ!」



そんなことを考えていたせいか、椎名くんの声が間近で聞こえてきた気がーーー。



< 63 / 563 >

この作品をシェア

pagetop