【完】クールな君に告白します
こんなことってあるのかな。
失礼だけど、実はドッキリでした!なんてことないって思ってもいいのかな。
幼稚園からエスカレーター式の名門校に通っていただけあってか、話し方だってどこか品の良さを感じさせる正木さんが、私に……。
帰ったら、恋愛小説を徹夜する気持ちで読もう。
そして、明日。
今度こそ、正木さんとこの話が出来るように。
ーーー“そんなことしなくても、普通に話しかければいいだろ?”
椎名くんにも、話が出来たことを報告してみよう。
「……月城っ!」
そんなことを考えていたせいか、椎名くんの声が間近で聞こえてきた気がーーー。