【完】クールな君に告白します
“ 月城 公花 ”………。
いつも、どんな時も独りでいる女。
その理由は、毎日のように不気味と言われ続け、挙げ句の果てにはいつの間にかそんな呼び名を当てはめられていた。
それにも関わらず、めげずに学校に来ては周囲の様子にひたすら目を向けているように思える。
確かに時々……廊下の窓ガラスに向かって笑っている姿は気味が悪いと言えるだろうけど。
そのあと必ずと言っていい程、談笑している女達の後ろを無駄に往き来していたのも、同じクラスになってから何度か見かけた光景だ。