あの夏のヒマワリ

私の脇をさっと通り抜ける時に
ピッとストップウォッチを押した

50メートル走、6.5秒

やっぱりすごく早くてかっこよかった

「俺、いくつー?」

海斗がニコニコしながらやってきた

海斗の顔は火照ってて、汗が垂れてる
(久しぶりに見た…!
なにこれ、ドキドキする…ッ)

「ろ、ろろろ6.5秒っだった…!」

動揺しまくりで噛みまくる私

ぷーっと海斗が吹き出して大笑いする


「あっははは…っおかしっ!
噛みすぎ…!」

笑顔が最高潮にかっこよくて
なんだか私は照れてしまうから

「…え、へへ〜」

頭をぽりぽりとかいた


「そこ、照れるところじゃねえからっ」

また、あははと高らかに笑った後


「そこーーー!イチャイチャしなーい!」

「だめですよーーぅっ」

亜衣とゆっこがふざけながら来た


「イチャイチャしてねーわ!」

「またまたぁ〜」




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