片想い

『次は〜△△〜△△〜』

再び
車掌さんのアナウンスがかかった


……私が降りる駅だ


「私、次の駅で降りるね」

「……知ってる」

えっ

「あれ?教えたっけ」

「うん、まあ、な」




私は普段自転車で学校に通っているから
彼は知らないんだと思っていた


「あ、それと
この本返すの、次の部活の時でも……良いかな?」

「うん。もちろん」


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