片想い

窓の外の
青々とした田畑を眺める

彼の

少し茶色がかった髪が

日の光に透けて


長いまつ毛は彼の瞳に

優しく影を落としていた



整った顔立ちと、長くすらりと伸びた手足

……王子様みたいだ



見とれてしまう

彼とは良く話すというわけではないのだけれど
部活中にも
つい横顔を眺めてしまう

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