太陽が沈むまで
その日は皆の顔を良く見れないまま終わった
帰り道は少し迷いながらも20分くらいで家に着いた
「ただいま」
「おかえりっ!」
帰るとお母さんが忙しそうに部屋を片付けていた
「どうだった?」
「良かったよ」
そんな適当な会話をしながらボーっと自分の荷物をまとめた
とは言ってもタンス等も無いので
まだ部屋と言う様な感じではなかった
その内夜になり
また朝になった
6時に起きた
兄貴は父に引き取られいない
まず顔を洗い朝食にした
8時になり母が作った弁当を鞄に入れて
慣れないジャージに着替え
首にマフラーを巻いて家を出た
学校について教室に行くと皆が楽しそうに話していた
私は自分の席に座ると二人の女の子が話かけて来た
「杏奈ちゃん!おはよ」
「おはよ」
昨日は見かけなかった子達だった
「池村有紗だよっ」
自己紹介をした子は大人しそうな子だった
もう一人の子は岡本汀と言う子だった
「これからよろしくね」
そんな言葉を交しながら他愛の無い話をして仲良くなった
何日も一緒に居るうちに私達は当たり前の様に一緒に居る様になった