太陽が沈むまで
第一章

皆との別れ


わたし阿久津 柚子
ごく普通の中学一年生

私には大事な友達がいる

「ゆーずーっ」

朝起きて必ず花奈の声を聞く

「おはよー!今日もmorningコールありがとっ」

「んっ!じゃ、後でね!」

そう言うと電話を切った

「ゆーう!朝だよ」

私は起きると必ず二段ベッドの上に居る兄貴を起こす

顔を洗いキッチンへ行った

お父さんは既に仕事に行っていた
お母さんは相変わらず寝ている

お母さんの顔を見た後朝食を食べて歯磨きしながら素早く制服に着替える

「行ってきます」

玄関を出ると冷たい風が顔に当たった

学校までの道のりは40分
かなりある

暫く歩いていると

「阿久だーっ!おはよ」

後ろから走って来たのは同じクラスの平井みのり
小さい割に良くはしゃぐ子だった

「みのりー!おはよ」

「数学宿題あったじゃん!あれの問3全っ然分かんないの!まだ習って無いよあれー!あの先生意味分かんないよね!言ってる事と書いてる事矛盾し過ぎ」

「えっあっえ?」

早口で言われると理解するのに時間かかる

「分かってる阿久に聞いたって意味無い事は」

みのりは肩を軽く叩いて来た

「ちょ!わ、、分かるよっ!」
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