太陽が沈むまで

暫く考え込んでいると兄貴の携帯が鳴った

『メールが来ました』

変な着信音…
そんな事を思い気になったので中を確認した

画面には百崎と書いてあり本文には

『早く俺んち来い』

その一言だった
兄貴は相変わらず時間にルーズだった
そんなところは私と似てるか…

そんな事を思いながら携帯を閉じた
その瞬間だった

プルルルル─

急に持っていた兄貴の携帯が鳴った

相手は､はくだった
迷ったが出ない訳にはいかなかった

｢もしもし？何やってんだよー｣

突然の言葉に戸惑った

｢あっ湧は今風呂だよ｣

｢え？ゆず??｣

名前を言わなかった私に､はくはためらいながら聞いて来た

｢うん！久しぶり！｣

｢おうっ！暫くだったな！学校楽しいか？｣

はくは昔とあまり変わっていなかった

久々の会話に夢中になってしまった
いつの間にかベッドに横になりながら電話をしていた


相変わらず兄貴は風呂からは出て来ない

｢あっ！これから遊び行くんだけど柚子も来ない？｣

突然誘われ寝ていた体を起こした

｢良いの？｣

｢うん！じゃあ準備終わったら湧と一緒に来て！｣

私は兄貴達と一緒に遊びに行く事になり電話をきった