太陽が沈むまで

名前は和奈ちゃん
一つ年上らしい
ふっとエレベーターのガラスに自分の緊張した変な顔が写った
見られてたかな?

チンッ

エレベーターは二階で止まった
このマンションは地下があるので出口は二階だからだ

ドアが開き外へ出ると思っていたより大人しそうな和奈ちゃんらしい子が退屈そうに携帯をいじっていた

その子は私達に気が付くと微笑み軽く挨拶をして来た

近くに寄って見ると背は私より少し高くて綺麗な鼻をしていた
髪は黒のロングにエクステを付けていてファッションもかっこよかった

和奈ちゃんは私を見て誰?と言う様な顔をした

私が何も言えないでいると、はくが間に入ってくれた

「こいつは湧の妹の柚子!仲良くしてやってな」

そう言うと和奈ちゃんは納得した様に頷いた

「柚子ちゃん宜しくね」

少しためらいながらの優しい口調に安心して私は返事をした

それからバス停までの道のりを私達は趣味の話や学校の話で盛り上がった

気が付けばバスの中でも話は途切れなくて
あっと言う間に目的地に着いた

「お前ら忘れ物すんなよ!」

はくは後ろを振り返り言うと立ち上がった

私と和奈ちゃんは声を揃えて大丈夫!そんな事を言いバスを降りた
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