太陽が沈むまで

その後私達は何事も無かったかの様に店を後にした

どこに行こうか話合っていた時
和奈ちゃんが用事があると言い仕方無く皆で帰る事になった

和奈ちゃんとは地元が違ったので電車で帰った

私達はバスで帰り
まだ時間が早かったのでマンションの階段でたまって話していた

はくは、プリの入った幹を開き今日撮ったプリを入れた

「見せて見せてー」

私は興味津々になりプリをあさった

「ちゅープリじゃん」

ラブラブな落書きが沢山あった

「あれ?こいつ誰だっけ」

そう言うと軽く笑った
本当に軽い男だ
そんな事を思い呆れていると
はくが一枚のプリを見せて来た

「こいつ本気で好きになった奴」

どこか悲しげな表情を見せるはく
プリの中の二人は幸せそうだった

何でだろう
胸が痛むよ…


「何で別れたの?」

こんな幸せそうな二人がどうして別れたのか
気になった

「あいつセフレつくっててやがったから振ってやった」

「そうなんだ」

強がってたけどきっと凄く辛かったんだろうね

「丁度二ヶ月前かな…思い出すなあ」

そんな顔するんだ

< 26 / 30 >

この作品をシェア

pagetop