太陽が沈むまで
人見知りな私は自分から話しかける事が出来ない
皆はそれを知ってか知らずかよくからかって来る
好きな人かあ…
出来るかな
うちにも…
「━ま…阿久津!」
「あっはいぃぃ」
いつの間にか寝ていた
理科担当の吉田が私の耳元で大声をあげ、びっくりしてそのまま立ち上がってしまった
「こんな事しないとお前は起きないからな!」
そんな事を言いながら満足気に私に背を向けた
「すいません…」
皆の笑い声を浴びながら座った
そんなこんなで学校が終わりやっと下校だった
私はテニス部だったが入部して一回二回で行かなくなって、いつからか顧問も呆れ放課後私を探しに来なくなった
今は部員なのかさえ分からない
「ゆずーっ!一人?一緒に帰ろ」
「うん!良いよ」
駆け寄って来たのは花奈だった
そして、私は退屈な帰り道を花奈と楽しく帰った
「ただいま…」