太陽が沈むまで
「うん…」

お母さんは部屋を出るとキッチンに戻り料理を始める音が聞こえた

部屋に時計の針の音が響く

お腹空いたな…
給食そんな食べなかったからな

そんな事をぼーっと考えていた

コンコン━

誰かが窓を叩く音が聞こえ窓を開けると

「ようっ!遊び来た」

そう言って顔を除かせたのは百崎琉(モモサキリュウ)
同じマンションの二階下に住んでいる
小学校からの仲で、よく兄貴を入れて三人で遊んでいた

「今湧居ないよ!てか、はく学校来なよ」

百崎は、はくと言うあだ名だった

「だりーじゃん!」

「まあ…」

「さみーから入るぞ」

「いてっ!!」

「ぶはははっ」

頭を窓の縁にぶつけ、痛みを必死で堪えてる姿が何だか笑えた

「真面目に痛いんだぞ!笑うなっ!」

涙を目に浮かべ眉間に皺を寄せた

「ごめんごめん」

「へっ緩さねえ罰金一万ね」

「一円もあげねっ」

「あれ?はく来てたの?」

お母さんが部屋に入って来て、はくを見るとにっこり微笑んだ

「ご飯出来たところだから、良かったら食べて行って!」

「あっじゃあいただきます」

「あ!ご飯狙いで来たの?」

「ちげーよっ」

はくはキッチンへと逃げる様に行ってしまった

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