LOVE物語
ーside尊ー
朝陽から連絡があり、診察が終わった俺は仮眠室へと向かった。
「遥香。」
「尊!」
「大丈夫か?」
「大丈夫だよ。」
遥香が笑顔を見せてくれて安心した。
「立ちくらみを起こした時、血圧いくつだった?」
「倒れてからすぐ測ったら80だった。」
「そっか。」
「遥香、近藤さんに荷物持ってきてもらったから帰ろうか。」
「うん。」
俺は遥香の荷物を持つと遥香の肩を抱き、ベッドに座らせた。
「まだ、立つなよ。」
「尊、ごめんな。」
「え?」
「いや、医者なのに遥香ちゃん椅子から立ち上がる時ちゃんと見ててあげられなかったから。」
「大丈夫だよ。それより、中庭に行かせてくれてありがとう。」
「いえいえ。遥香ちゃんが気分転換になったみたいでよかった。」
「ありがとうございました。」
「いいえ。尊、こんなに素直で可愛い子大切にしろよ。」
「当たり前だ。」
俺は遥香を胸に抱き寄せていた。
「あー、ラブラブっぷり見せつけんなよ。」
そうは言ってるけど朝陽も嬉しそうだ。
「朝陽にもいるだろ。近藤さんっていう素敵な女性が。」
「あー、俺はほら片想いですから?」
「朝陽、顔真っ赤だよ。」
「うるさい。遥香ちゃん、気をつけて帰るんだよ。くれぐれも無理はしないでね。尊、すごい心配するから。」
「分かってます。」
笑顔で答える遥香。
「ちょ、お前赤くなってんじゃねーよ!」
俺は火照った朝陽の背中を叩いた。
「いやー、遥香ちゃんの笑顔は癒されるね。」
「はいはい。遥香の笑顔はそこら辺にある笑顔とは違うんだぞ?」
「分かりましたよ。」
「それじゃあ。今日はありがとう。」
「また頼ってよ。」
「助けるよ。」
「遥香ちゃん、吸入とか辛いだろうけど頑張ろう。ねっ?」
「はい。」
俺達は朝陽と分かれて家へ向かった。
俺はこの時、まだ知らなかった。
遥香に降りかかる大きな嵐がすぐそこまで来ていることを。
朝陽から連絡があり、診察が終わった俺は仮眠室へと向かった。
「遥香。」
「尊!」
「大丈夫か?」
「大丈夫だよ。」
遥香が笑顔を見せてくれて安心した。
「立ちくらみを起こした時、血圧いくつだった?」
「倒れてからすぐ測ったら80だった。」
「そっか。」
「遥香、近藤さんに荷物持ってきてもらったから帰ろうか。」
「うん。」
俺は遥香の荷物を持つと遥香の肩を抱き、ベッドに座らせた。
「まだ、立つなよ。」
「尊、ごめんな。」
「え?」
「いや、医者なのに遥香ちゃん椅子から立ち上がる時ちゃんと見ててあげられなかったから。」
「大丈夫だよ。それより、中庭に行かせてくれてありがとう。」
「いえいえ。遥香ちゃんが気分転換になったみたいでよかった。」
「ありがとうございました。」
「いいえ。尊、こんなに素直で可愛い子大切にしろよ。」
「当たり前だ。」
俺は遥香を胸に抱き寄せていた。
「あー、ラブラブっぷり見せつけんなよ。」
そうは言ってるけど朝陽も嬉しそうだ。
「朝陽にもいるだろ。近藤さんっていう素敵な女性が。」
「あー、俺はほら片想いですから?」
「朝陽、顔真っ赤だよ。」
「うるさい。遥香ちゃん、気をつけて帰るんだよ。くれぐれも無理はしないでね。尊、すごい心配するから。」
「分かってます。」
笑顔で答える遥香。
「ちょ、お前赤くなってんじゃねーよ!」
俺は火照った朝陽の背中を叩いた。
「いやー、遥香ちゃんの笑顔は癒されるね。」
「はいはい。遥香の笑顔はそこら辺にある笑顔とは違うんだぞ?」
「分かりましたよ。」
「それじゃあ。今日はありがとう。」
「また頼ってよ。」
「助けるよ。」
「遥香ちゃん、吸入とか辛いだろうけど頑張ろう。ねっ?」
「はい。」
俺達は朝陽と分かれて家へ向かった。
俺はこの時、まだ知らなかった。
遥香に降りかかる大きな嵐がすぐそこまで来ていることを。