幼なじみが冷たい理由。
そういった男の子のお母さんは顔を引っ込めた。
「茜、お母さんも管理人室で事情説明してくるから、この男の子と一緒にいてね。」
「はーい。」
お母さんも部屋から出ていき、私おそるおそる男の子の顔をのぞいた。
「……。」
「……。」
お互いに無言見つめあう。今考えれば少し不思議な時間だった。
それから数分でサイレンは鳴りやみ、外からは「このサイレンは心配いりません」などというような放送が聞こえてきた。
そしてまた数分。