聖なる夜に…
小柄で、大きな目が特徴の美亜は、
多分端から見れば可愛いんだと思う。
今の照れた笑顔だって、普通の男ならドキッとするのかもしれない。
クラスでも美亜はモテる。
可愛くて性格も良くて、こんな完璧な女の子はいない。
なんて、クラスの男子が騒いでた。
けど俺は、何とも思わない。
昔から美亜に1番近い男は、多分俺なんだと思う。
だからこそ、美亜は恋愛対象には入らない。
近い場所にいるからこそ…
夜も更けてきて、親たちが酔っ払い始めた。
また今年も引きずりながら帰る羽目になりそうだ。