聖なる夜に…
そうなる前に、俺は避難することにして席を立った。
「おい、聖夜。どこ行くんだ?」
赤い顔をして、親父が問いかけた。
ろれつが少し回らなくなってきている。
「家帰るわ。明日約束あるし」
明日はカズと約束がある。
時刻は10時を回ったところ。
多分このプチ宴会は、あと2時間は続くだろう。
そんなに付き合ってらんねーし。
「じゃああたしも部屋帰ろー」
そう言って美亜も席を立った。
俺と一緒にリビングを出る美亜。
俺は玄関へ、美亜は階段へと分かれようとした時。