聖なる夜に…
「あのね。これ、少し早いけど誕生日プレゼント」
そう言って差し出されたそれ。
受け取ると、柔らかい感触がした。
その場で包みを開ける俺。
中から出てきたのは、
青色のマフラー。
「聖ちゃん、寒いのにマフラーしてないでしょ?
だから編んでみたんだけど…」
美亜の手作りらしいそのマフラーは、
ところどころ編み目が雑だけど、全体的にきれいな仕上がりだった。
「彼女でもないのに、重いかなぁ…?」
不安そうに俺を見つめる美亜。
そんな美亜に、俺は首を横に振った。