聖なる夜に…
美亜に掴まれた両手が、熱を帯びていくのが分かる。
上目遣いで俺を見つめる美亜。
そんな美亜に、心臓は波打っていた。
「あたしね…」
美亜の一言一言に、鼓動が止まらない。
ドキドキして、頭が回らなくなる。
なんだよ、これ………
今までこんなこと、なかったのに………
美亜は、俺を見ながら呟いた。
「あたし、聖ちゃんが好き」
美亜が呟いた瞬間、俺の腕の中に美亜がいた。
無意識のうちに、美亜を抱き寄せていた。