聖なる夜に…
「聖ちゃん?」
「え?
あっ、ごめんっ……」
ハッとなって、美亜を離す。
俺今、何してた…?
美亜を、抱きしめてた?
自分の行動の意味が分からず、焦るだけの俺。
けれど心臓だけは、いつもより速く波打っていた。
「聖ちゃん?」
首を傾げながら、俺を呼ぶ美亜。
美亜の声に、心臓がいちいち反応する。
ドキドキが止まらない。
美亜の顔が…見れない。
「聖ちゃん、こっち向いて?」
美亜にそう言われ、視線を向けると。
美亜の顔が、目の前にあった。