聖なる夜に…
美亜を抱きしめて、耳元で呟いた。
「俺も、好きかも」
一瞬、止まる美亜。
そして勢いよく俺を見上げた。
「え、え、聖ちゃんっ?
“かも”って何!?」
…そこにくいついてくんなよな。
俺は美亜のおでこに、チュッとキスをした。
そして、もう一度呟いた。
「かもじゃなくて、美亜が好きだよ」
それを聞いた美亜の目には、みるみるうちに涙が溜まった。
「ふえっ、聖ちゃんっ…」
「聖ちゃんじゃなくて、聖夜だろ?」
耳元で呟くと、一気に赤くなった美亜。
そんな美亜を見て、俺は笑った。