聖なる夜に…
そしてもう一度、唇を重ねた。
恋人同士になって、最初のキス。
俺と美亜の、愛の証明。
「聖夜、大好きっ」
唇を離したあと、美亜は俺の胸に飛び込んできた。
それを優しく受け止める。
「俺も、好きだから」
美亜と思うように話せなくなったのは、
美亜を女として意識し始めたから。
冷たく突き放したのは、
素直に気持ちをぶつける美亜が恥ずかしかったから。
そして今日。
美亜の告白で、俺は自分の気持ちに気付いた。
クリスマスの今日。
俺が生まれるはずだった日に、代わりに生まれた美亜。
運命だって、思っていいよな?
これからは俺が、絶対に幸せにするから。
一緒に幸せになろうな。
《END》