聖なる夜に…



なぜか俺は、クリスマスの時期には必ず彼女がいない。

もちろん今もフリーだ。


だから結局、そのパーティーに参加させられることになる。


正直、行きたくない。

俺の誕生日会も兼ねてるとはいえ、

親たちが飲みたくてやってるだけ。

いつもより豪華な飯食って、ケーキ食って、それで終わり。


毎年俺は、酔っ払った親父たちを、家まで引っ張って帰る羽目になる。

一人っ子だから、俺一人で二人を引っ張らなくちゃならない。

美亜と兄の鷹弥(たかや)くんは、自分たちの親を引っ張っていくから、手伝ってなんかもらえないし。


そうなるの分かってるのに、行きたいわけねぇし。




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